歴史的には、肉眼病理から始まり、顕微鏡や電子顕微鏡といった観察機器の発明、および組織を薄く切る技術(切片作成技法)や、いろいろな組織を染め分ける技術(染色法)の開発によって、細胞病理学という概念が広まり、形態病理学が確立されました。
今日では遺伝子という概念がさらに加わり、遺伝性疾患に限らず全ての病気について、遺伝子の観点から病気の発生メカニズムや、病態を追求する分子病理学という領域が確固たる地位を得ています。
いろいろな検査方法、機器の発明によって病理学の対象とする領域は時代とともに増加しています。